台湾について
一般的に台湾のイメージというと、タピオカミルクティーやマンゴーかき氷、夜市などの B 級グルメだったり、千と千尋の神隠しの舞台と噂される ( 実際には関係ないそうですが ) 九份や、 年越し花火でも有名な台北 101 などの観光地を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか ? 確かに、台湾に来られる旅行客の方々は、台北観光が中心 の短期間の旅行が多いかもしれません。 でも皆さん、九州と同じくらいの面積しかない台湾には、674 種類もの野鳥が生息する野鳥パラダイスだということをご存じでしょうか ? 他にも、世界遺産にも匹敵するほどの大自然の壮大な景観や、 先住民が代々受け継ぐ伝統的な文化など、台湾の魅力は数 多くあります。 ここではそんな台湾の基本情報についてご紹介いたします。
台湾の基本情報
台湾の基本情報
人口台湾の人口は約 2,360 万人です。大きく分けると、古くから台湾に暮らす先住民、16 世紀頃に中国大陸から台湾に渡ってきた本省人、第二次世界大戦後に渡ってきた外省人で構成され、他にも客家や移民、東南アジアなどからの出稼ぎ労働者、「新住民」と呼ばれる外国人配偶者など、多種多様な民族が暮らしています。
言語共通語は國語(台湾華語)と呼ばれる中国語です(北京語と似ています)。また、文字については中国大陸で使われている簡体字ではなく、簡略されていない漢字を用いた繁体字を使用しています。ただし、台湾の南部などでは特に台湾語が主に使用されていたり、客家の人たちは客家語を使用したりしているため、公共交通機関のアナウンスなどでは共通語の國語のほかに英語や台湾語、客家語などが流れています。
歴史16 世紀以前の台湾は先住民が穏やかに暮らす島でした。台湾が世界に認識され始めるのは 1580 年代のこと。「フォルモサ(麗しの島)」という台湾の別名は、初めて台湾にやってきたポルトガル人が緑におおわれた台湾島の美しさに感動してそう名付けたと言われています。先住民が穏やかに暮らすこの「麗しの島」の重要性をヨーロッパ諸国が発見したことで、台湾の運命は世界とつながり始めました。
現在の台湾の多種多様な文化は、その複雑な歴史によって形成されてきました。さまざまな国の統治を経て、それぞれの国の民族が入り混じり共存することで台湾独自の文化や思考が生まれ、今では民主的で自由な多様性を持った国へと発展しています。< 台湾の時代の変遷 >1 先住民時代 2 ホセ時代 ( オランダ統治 1624-1662 / スペイン統治 1626-1642) 3 明国 ( 鄭氏政 ) 時代 1661-1683(24 年間 ) 4 清国時代 1683-1895(212 年間 ) 5 日本統治時代 1895-1945(50 年間 ) 6 中華民国時代 1945- 現在
※台湾の歴史については【台湾こばなし】(日本人スタッフブログ)にも詳しい記事を掲載しておりますので、そちらもぜひご覧ください!。 »台湾の地理的環境
台湾の地理的環境
地球には約46億年の歴史があります。台湾島は約1,000万年前にフィリピン海プレートがヨーロッパの大陸プレートと衝突したときに生まれました。 それ以来、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの絶え間ない圧迫の下で、台湾の島は隆起、拡大し、そしてそれはまだまだ成長途中にあります。地理的条件台湾本島は南北に長いマンゴーのような形をしています。島全体の面積の 3 分の 2 が高山や林地となっていて、その他の部分は平地、高地、丘陵、海岸、平原、盆地で構成されています。 また、台湾には 268 座にもおよぶ 3,000m 以上の山々が連なり、北から南へと中央山脈が 縦断しています。台湾の最高峰は標高 3,952m の玉山です。台湾はこのように、世界で最も高い山の密度を持つ島のひとつに数えられています。 海面から急傾斜で山や森がそびえるこの島では、18,000 年前 の氷河期を経て、陸橋から広がる動植物が独自に発達し、世界でも珍しい生態系を進化させてきました。
台湾の気候
台湾の気候
湿度が高い台湾は四方を海に囲まれているため、海洋気流の影響を強く受けやすいことも大きな特徴のひとつです。特に、初夏は南西モンスーンによって湿気の多い暖かい気流の影響を受けやすく、毎日の気温は 27~35 度に達し、湿度も高くムシムシとした気候になります。
雨が多い台湾は年間降水量が非常に多く、平均年間降水量は 2,515 mm で、世界平均降水量の 3 倍に及びます。ただし、降雨量は季節や場所、標高などによって異なり、北部と東部は一年中雨が多いエリアとなっています。台湾の北東部にある基隆市などは、東アジアで最も雨の多い場所ともいわれています。 また、台湾は台風の影響を受けやすい場所に位置しており、台風の多くは上陸せずに通り過ぎるだけということがよくありますが、6 月から 9 月の台風の時期には特に注意が必要です。
季節の服装
季節の服装
こちらでご紹介した服装は台北市内を想定したものです。 山岳地帯や各地域によって適した服装は変わりますので、詳 しくは各ツアーページをご参照ください。
◆春:2 月初旬~ 3 月中旬立春の頃になると桜の花の開花が始まり、とても短い台湾の春が訪れます。 朝晩は肌寒いものの、日中は暖かい日差しが注ぎ、外出するのも楽しくなる季節です。
◆初夏:3 月下旬~ 5 月中旬3 月の半ばを過ぎると、日中でも 25 度を超える日が始まります。 雨の確率も増えてくるため、何日もジメジメとした日が続く気候となります。 5 月には梅雨もありますので、常に雨具が必要な季節です。
◆夏:5 月下旬~ 9 月中旬梅雨が終わると、本格的な夏が始まります。 日中は気温が 30 度を超え、日差しも強いため、こまめな水分補給と、日焼け止めや日傘などの日差し対策が必要となります。 ただし、建物の中に入ると冷房がかなり効いていますので、冷房対策のカーディガンやシャツなど薄手の羽織物があると便利です。 また、台風の時期にもあたり、台風の上陸時は公共交通機関などが完全に休みになることもあるため、台風接近時は必ずニュースなどで情報をチェックしましょう。
◆秋:9 月下旬~ 11 月中旬朝晩の気温が下がり、次第に過ごしやすい気候になります。 春と同様、様々な花が開花し、外出に適した時期と言えるでしょう。 日中は気温が 20 度を超える日も多いため、脱ぎ着しやすいように薄手のインナーにアウターやコートなどを羽織るのがおすすめです。
◆冬:11 月下旬~ 1 月下旬気温は 10 度を下回ることはほとんどありませんが、湿度が高いのと東北風が吹くため、体感温度は低く、北部では底冷えのする寒さとなります。 玉山や大雪山といった高山地帯では積雪も見られます。 台湾では基本的に公共交通機関などでも暖房が無く、窓ガラスの曇り除けに冷房が付いている場合が多いので、外出時は基本的に建物の中でも油断せず寒さ対策を行いましょう。