台湾のバードウォッチング台湾のバードウォッチング

台湾の
バードウォッチング
台湾のバードウォッチング台湾のバードウォッチング台湾のバードウォッチング

バードウォッチングとは、自然の環境の中で望遠鏡や望遠カメラ、野鳥図鑑などの道具を使って野鳥を観察し、鑑賞する娯楽活動です。 野鳥の分類や生態についての研究も年々更新され、世界中の野鳥愛好者たちは自分たちの中で培った知識や経験を活かしながら、今日も各地でバードウォッチングを楽しんでいます。

台湾のバードウォッチング環境は、1989 年以来大きな変化を遂げています。まずは台湾の森林政策として、かつて海外輸出用に繰り返された伐採は禁止となり森林保全へと変更され、「野生動物保護法」も策定されました。 台湾のバードウォッチング人口は、各地域の NGO の推進力の下で急速に増加し、過去 15 年間の野鳥撮影愛好家の活動により、台湾の野鳥リストも 2020 年までに 458 種から 674 種に増加しています。野鳥を含む生物全般についても、「種」の識別方法において科学的な進歩を遂げました。 特に「台湾固有」の野鳥は 1997 年の 14 種から 2020 年には 30 種に増加し、台湾でしか見られない珍しい野鳥の数々は世界中のバーダーたちを魅了し続けています。人間と野生動物との距離は文明を判断する指標となっています。 台湾の 30 年にわたる環境保護活動やさまざまな汚染源の管理、野生動物への親しみやすさは、間違いなくエコ時代における文明国とも言えるでしょう。

※バードウォッチングの歴史的背景については【野鳥のおはなし】にも詳しい記事を掲載しておりますので、そちらもぜひご覧ください! »

エコツアーについてエコツアーについて

エコツアーについてエコツアーについてエコツアーについて

  • ● ECO エコというのはエコロジーを略したことばです。 (エコロジーとは、環境や自然、生き物の生きている状態や仕組みのことです。)
  • ● TOUR ツアー、旅行のことです。
エコツアーについて

観光や旅行は、いまや現代人の生活の一部となっています。 国境を越えた海外旅行もまた、交通機関、特に航空輸送の利便性、安全性の普及、価格競争などにより急速に成長しています。今わたしたちが自由に旅行に行けることができるようになったのは、はるか昔から「観光」という分野の開発があったためです。 では、どうやって「観光」という分野が誕生したのか? それは、人々が世界各地の文化や歴史、史跡、自然の山や川に興味を持ち、その場所へ行って自ら体験、研究するという楽しみを見つけたことに始まります。そして今では、その土地の動植物など自然の生態を観察したり、伝統や文化を体験するという「エコツーリズム」の概念が生まれ、世界中でエコツアーが注目されるようになりました。 バードウォッチングを目的とするエコツーリストにとって、野鳥の種の数と固有種の比率はその土地へ旅行するどうかの指標となっています。台湾を含む亜熱帯および熱帯地域に位置する島々には多様な生態系が存在し、世界中のエコツーリス トを魅了しています。 わたしたちクレーンツアートラベルでも、自然の中で野鳥を観察するバードウォッチングをはじめ、台湾先住民の伝統的な文化に触れたり、歴史が色濃く残る史跡を巡ったりなど、さまざまな魅力あふれるエコツアーを企画しています。

台湾の生態系について

台湾の生態系について 台湾の生態系について
世界屈指の生態系の宝庫台湾には約 1,100 種の脊椎動物が生息し、そのうち鳥類は 674 種、哺乳類は110 種、爬虫類が 88 種、両生類が 37 種、淡水系の魚類は 224 種にのぼります。 無脊椎動物では約 23,000 種の昆虫がおり、そのうち蝶だけで 400 種以上生息しているとされています。 また、植物についても 4,200 種以上と、台湾というこの小さな島の隅々には驚くほどの生態系があふれています

生態系研究機関の充実台湾ではエコツアーや生態系に対する研究、開発が進んでいます。 40 年前から、9 つの国立公園、22 の国立森林レジャー区域、13 の国立景観エリア、数百もの国立遊歩道などが次々と建設されており、そのすべてに管理を担当する専門機関を設置しています。 生物学研究者は、これらの場所でさまざまな生物種の基礎研究や調査を実施し、環境保全方針などの策定を行っています。 また、多くの NGO 組織やコミュニティが、プロモーション活動やトレーニングを通じてより多くの参加者に「エコ教育」を行い、台湾の生態系を守るためのさまざまな活動に励んでいます。

台湾の生態系について

マナーについてマナーについて

マナーについてマナーについてマナーについて

野鳥撮影を趣味とする方が増え、たくさんの野鳥写真が雑誌に掲載されたり、写真のコンテストで賞をとったりすることで、世間の方々の目に触れる機会も増えたように感じます。野鳥の美しさなどに感動し、興味を持つ野鳥のファン層が広がってきています。 しかし、撮影上の問題行為が目立つようになると、素晴らしい文化としての認識が得にくくなります。皆さまに撮影マナーを守っていただくことで、野鳥写真を文化として高めていくことができれば ―クレーンツアートラベルではそんな思いを込め、マナーの普及に努めています。

マナーについて

台湾バードウォッチングのマナー

以下の内容は、台湾において野鳥愛好家が野鳥に対して行う誓約内容です。 台湾でバードウォッチングを楽しむ際には、野鳥への干渉や危害を避けるために、常にこれらのマナーを心がけてください

【鑑賞時】

  • できるだけ静かにし、野鳥を怖がらせないように心がけます。
  • 野鳥(特に希少種など)を見ても追いかけず、野鳥が自由に餌を探したり休んだりできるようにします。
  • 不適切な方法(例えば、石を投げる、音を流すなど)で野鳥を追い払ったり、撮影したりはいたしません。
  • 警戒心の高い野鳥に対して追い回したり、過度に干渉することはいたしません。
  • 渡り鳥を鑑賞する際は、彼らが長距離移動の危機を乗り切るために休息や捕食する必要があるということを念頭に置いて観察します。
  • 孵化する前の卵やヒナがいる鳥の巣を見つけた場合は、できるだけ早く立ち去るか安全な距離を保ち、静かに観察します。野鳥の記録提出など鳥類保護団体に報告する場合を除き、決してその存在を他人に教えることなく、親鳥や鳥の巣への過度の干渉などはいたしません

【撮影時】

  • 野鳥の撮影を仕事として行う場合は、以下のルールを必ず守ります。
    • 撮影した写真よりも被写体としての野鳥本体の方が重要だということを決して忘れません。
    • 撮影による不必要な干渉を避けるために、野鳥の生態学的習慣と自然史を学習するように努めます。
    • 巣鳥が正常な繁殖行動をとることができない場合、カモフラージュ技術を利用し、且つできるだけ干渉しない撮影法で最善を尽くします。 また、繁殖成功率の低下を避けるため、常に天敵などの捕食者にも注意を払います。

【平時】

  • 法的な鳥類の研究事業などに従事していない限り、野鳥を捕獲することは決してありません。
  • 違法な野鳥の販売者を見つけた場合、野鳥を放すよう説得したり、関係機関に報告して処理を依頼します。

出典;台北市野鳥学会

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