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クロガシラ/烏頭翁(台灣鵯)

2025.04.29

目次

學名: Pycnonotus taivanus

英文: Taiwan Bulbul

IOC繁體字:烏頭翁(台灣鵯)

クロガシラは、ヒヨドリ科(Pycnonotidae)に属する鳥類であり、台湾固有種です。その外見は一般的な烏頭翁と非常によく似ていますが、いくつか識別可能な特徴を有しています。

外見的特徴

全身は灰褐色の羽毛に覆われ、頭部は黒色を呈します。臀部は鮮明な白色で、尾羽の下縁にはわずかに橙色または赤褐色が認められることがあります。これらの特徴は本種を識別する際の重要な手がかりとなります。

体長・サイズ

体長は約18~20センチメートルで、標準的な烏頭翁とほぼ同程度の大きさです。

分布

クロガシラは、台湾中南部の平地および低標高山地に広く分布しています。特に嘉南(嘉義・台南)および高屏(高雄・屏東)地区ではその生息密度が高い傾向にあります。
一方で、北部地域および標高の高い山岳地帯では記録が少なく、分布密度は低いと考えられています。

生態・行動

食性:主に果実、種子、花蜜を採食し、季節や環境に応じて昆虫類も捕食します。
行動:活動性は高く、つがいや小規模な群れを形成して行動する傾向があります。また、他のヒヨドリ科鳥類(例:シロガシラ/白頭翁など)と混群を形成することもあります。

類似種との識別ポイント

クロガシラは、台湾において「シロガシラ/白頭翁(Pycnonotus sinensis)」と混同されることがしばしばあります。しかし、白頭翁は頭頂部が白色であるのに対し、クロガシラは頭部全体が黒色であるため、外観上明確な識別が可能です。

special thanks: staff Li Yue, staff Chen, Mr.Liu, Mr.Wan, Mr.Nakamura

=スタッフより=

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