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タイワンサザイチメドリ/臺灣鷦鶥〔臺灣小鷦鶥,鱗胸鷦鶥〕/台灣鷦眉
2025.06.19

目次
學名: Pnoepyga formosana
英文: Taiwan Cupwing
IOC繁體中文: 臺灣鷦鶥〔臺灣小鷦鶥,鱗胸鷦鶥〕

体長:約12〜13cm
羽色の特徴:全体的に灰褐色で、頭頂部に目立つ栗色の冠羽を持ち、まるで帽子をかぶっているように見える。喉部は白色で、眼の周囲には淡色のラインが入る。
生態および習性
生息環境:
主に標高1,000〜3,000メートルの中〜高山帯に分布し、広葉樹林や針広混交林に多く見られる。また、登山道周辺など人の立ち入りがあるエリアにも出現することがある。
行動特性:
群れで行動することを好み、複数羽が集まって活発に活動する姿がよく観察される。性質は活発で、素早く飛び回り、樹林内を縫うように移動する。
声は澄んでおり、「嘰嘰(ジジッ)」といった鳴き声を頻繁に発し、他種の鳥の鳴き声を模倣することもある。食性:
主に昆虫、小型節足動物、果実、花蜜などを採餌する。
生態学的・保全的地位
タイワンサザイチメドリは台湾固有種であり、台湾の中高山帯を代表する小型森林性鳥類のひとつである。人をあまり警戒せず、しばしば人間の活動域にも接近するため、親しみを込めて「山の小さな妖精(精霊)」とも呼ばれる。
補足情報
タイワンサザイチメドリは、メジロチメドリ(繡眼畫眉〔繡眼雀鶥〕)やシジュウカラ類(山雀)など他種の小鳥と混群を形成して行動することがある。これにより、採餌効率を高めたり、捕食者から身を守る効果があるとされる。
本種は決して希少種ではないものの、台湾特有種として保全対象に含まれており、保護の重要性が指摘されている。

special thanks: staff Li Yue, staff James, Mr.Liu and Mr.Nakamura
=スタッフより=
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