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ムナフマルハシ/大彎嘴〔臺灣紋胸鉤嘴鶥〕
2025.06.25

目次
學名: Erythrogenys erythrocnemis
英文名: Black-necklaced Scimitar Babbler
IOC繁體中文:大彎嘴〔臺灣紋胸鉤嘴鶥〕

ムナフマルハシは、中型で非常に活発な森林性の鳥類である。著しく下方に湾曲した長い嘴が特徴的で、種名の由来にもなっている。主に低地から中標高帯にかけての森林縁や藪地に生息し、群れで行動することが多い。鳴き声は大きく明瞭で、画眉類(チメドリ科)において視認・聴認ともに識別性が高い種である。
形態的特徴
嘴は長く淡色で明瞭に湾曲し、刀剣状の形態を呈する。体上面は褐色、腹部はより淡色で、喉部は明瞭な白色を示す。顔面には白色の眼眉斑があり、眼鏡をかけたように見える。体長は約22〜26 cm。
鳴声の特徴
発声は多様かつ大音量で、「チーチーリリ(吱吱哩哩)」と表現される口笛様の声を頻繁に発する。群れ内で鳴き交わす行動が観察される。
分布および生息環境
台湾においては留鳥として通年観察されるが、以前は台湾固有種とはされていなかった。近年の分類の見直しにより、本種は台湾特有種として扱われるようになった。分布域は主に中低標高域の広葉樹林、竹林、灌木帯、農地周縁部である。
食性
雑食性であり、昆虫、小型無脊椎動物、果実および種子を採食する。主に地表で落葉を掻き分けながら採餌する行動が見られる。
繁殖生態
繁殖期は概ね春季から初夏にかけてである。灌木や低木上に営巣し、巣はカップ状で草の茎や根の繊維を材料とする。

special thanks: staff Li Yue, staff James, Mr.Liu and Mr.Nakamura
=スタッフより=
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