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サンケイ/藍腹鷴〔紅骹仔、華雞〕
2025.08.18

目次
學名:Lophura swinhoii
英文名:Swinhoe’s Pheasant
IOC繁體中文:藍腹鷴
中文名:紅骹仔、華雞
1862年より前から藍腹鷴(サンケイ)はすでにヨーロッパで有名になっていました。というのも、当時台湾に来ていた外交官、史溫侯/ロバート・スウィンホー(Robert Swinhoe)は博物学者でもあり、1862年に彼は猟師が捕獲した雌1羽・雄1羽の標本をイギリスの古德/ジョン・グールド(John Gould)に託し、その年に新種として発表されたのです。そして史文溫/スウィンホーを記念して Euplocamus swinhoe と命名されました。現在では藍腹鷴は Lophura 属に分類されているため、学名も Lophura swinhoii に改められています。

当時の漢人はその華麗な羽色からこの鳥を「華鶏」と呼び、また鮮やかな赤い両脚は、帝雉(ミカドキジ/黒長尾雉)の黒い脚と区別する最良の特徴とされました。雄鳥は両種で明らかな違いがある一方、雌鳥は一見して判別しにくいですが、脚の色を見ればすぐに違いがわかります。 藍腹鷴(サンケイ)は台湾の固有種の鳥であり、主に中低標高の森林に生息しています。しかし環境開発による生息地破壊により原始の生活環境は急減し、さらに過度の狩猟によって藍腹鷴(サンケイ)の生存は深刻な脅威にさらされました。幸い近年は環境保護意識の高まりによって藍腹鷴はより良い生存条件を得ることができました。願わくば人為的な災禍を逃れたのち、度重なる自然災害の環境下にあっても、力強く繁栄を続けてほしいものです。

special thanks: staff James, Mr.Liu and Mr.Nakamura
=スタッフより=
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