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シマドリ/紋翼畫眉〔臺灣斑翅鶥〕

2025.12.15

目次

學名:Actinodura morrisoniana

英文名:Taiwan Barwing

中文名:紋翼畫眉〔臺灣斑翅鶥〕

台湾の固有種で、第3級「その他保護すべき野生動物」に指定されている。全長18~20センチメートル。くちばしは細く、やや下方に湾曲している。翼が短く、飛翔は得意ではない。雌雄同色。標高1,500~2,800mの中海抜山地にある広葉樹林や針広混交林の樹上に生息する。5~6羽の小さな群れで森林の中層から上層を移動することが多い。長距離を飛ぶことはなく、他の鳥種と混群を形成することもない。爪は細いながらも強く、ゴジュウカラのように木の幹を登ることができるが、頭を下に向けることはなく、樹皮の裂け目に潜む餌を探したり、細い枝に逆さにぶら下がってついばむ。時に林縁の草むらにも飛来することもある。シマドリは台湾ではあまり一般的ではない留鳥で、冬季にはやや低地へ移動する傾向がある。小型昆虫や果実をついばむのを好む。普段は「ジャオジャオ」「ジゥジゥ」という声を出すが、驚くと「ジャ、ジャ、ジャ」という早口の警戒声を発する。杉林渓では比較的普遍的に見られ、個体数は安定している。秋から冬にかけて、薬用植物園内の台灣火刺木果(日本語で一般的に「火棘(ひき)」または「状元紅(じょうげんこう)」と呼ばれる、台湾固有のバラ科の常緑低木)の実が熟す時期に集中して採餌に訪れるため、その時期が観察のベストシーズンとなる。世界にはシマドリは4種しかおらず、いずれもアジア地域と台湾と同緯度の中高標高地帯(ブータン、ネパールなどのヒマラヤ山麓、およびその延長線上にあるミャンマー、タイ北部の山岳地帯、雲南省の山岳地帯など)に分布しており、これは台湾島の形成史と深い関係がある。

special thanks: staff James and Mr.Nakamura

=スタッフより=

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