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ニイタカキクイタダキ/臺灣戴菊〔火冠戴菊〕
2025.05.06

目次
學名:Regulus goodfellowi
英文名:Flamecrest
IOC中文繁體:臺灣戴菊〔火冠戴菊〕

森の妖精
ニイタカキクイタダキ/火冠戴菊は台湾の固有種であり、また台湾で最も小型の鳥類の一種でもあります。戴菊科(Regulidae)に属します(キクイタダキ属)。
その小さな体とすばしこい動き、澄んだ鳴き声から「森の妖精」と称されることが多く、バードウォッチャーに非常に人気のある観察対象です。

分布範囲:
主に標高1,500メートル以上の中〜高標高の針葉樹林に生息しており、阿里山、合歓山、太平山、南湖大山などの地域に分布しています。
外観の特徴
体は小さくて丸く、まるで小さな毛玉のように見えます。頭頂部には鮮やかな赤色または橙赤色の羽毛があり(オスの特徴)、興奮したときや求愛の際に立ち上がり、まるで炎のように目立ちます。背中はオリーブグリーン、腹部は淡い黄色または灰白色で、目の後ろにははっきりとした黒いアイラインと白い眉線があり、それによって非常に活き活きとした印象を与えます。

習性と生態
動きが素早く、樹冠層(森林の最上層)で飛び跳ねながら餌を探します。主に小さな昆虫、クモ、虫の卵を食べますが、植物の果実も食べることがあります。繁殖期は春(4月〜6月頃)で、高い針葉樹の上に巣を作ります。巣はお椀型で、コケやクモの糸などの素材で作られます。高音で「ジジッ」と鳴き、リズム感のあるこの鳴き声が識別の大きな手がかりになります。
special thanks: staff Li Yue, Mr.Wan, staff Chen, Mr.Nakamura
=スタッフより=
2026年春、日本の方を対象としたバードウォッチングツアーを企画中です。詳細は追ってお知らせします。お楽しみに~