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タイワンオウギセッカ/臺灣叢樹鶯〔褐色叢樹鶯、臺灣短翅鶯〕

2025.05.16

目次

學名: Locustella alishanensis

英文: Taiwan Bush Warbler

IOC繁體中文: 臺灣叢樹鶯〔褐色叢樹鶯,臺灣短翅鶯〕

南投のあたりにて

特徴

雌雄同形で、外見から性差を判別することはできない。虹彩は暗褐色。嘴は黒色だが、非繁殖期には下嘴基部は淡褐色になる。脚は粉褐色を呈する。

成鳥の体上面は、全体的に均一な縁取りのある褐色。眉斑は皮黄色で短く、不明瞭。喉、胸、腹部中央は汚白色で、喉から上胸にかけては黒色の小斑点が散在し、途切れた縦斑を形成する。ただし、一部の個体ではこの斑が見られず、第1回羽衣の若鳥と考えられる。 腋下および尾下面の覆羽は、淡い縁取りのある褐色。尾羽はやや長く、幅広で丸みを帯びている。

棲息環境

台湾の中・高標高の山地にある草地や灌木林に多く生息している。生息地としては、大屯山、合歡山、玉山などが挙げられる。
行動様式は潜行的であり、草叢や低木の中で活動することが多く、開けた空間に飛翔することは稀である。食性は主に昆虫類を中心とした小型の無脊椎動物を捕食する。

鳴声

鳴声は本種の同定において極めて重要な特徴の一つであり、その音声は明瞭なリズムを持ち、単調ながらも力強く、「叩、叩、叩(コッ、コッ、コッ)」あるいは「嘟嘟嘟(ドゥドゥドゥ)」と形容されることが多い。冬季には「噴噴、噴噴(プンプン、プンプン)」と表現される柔らかい二音節の短い鳴き声を発する。とりわけ繁殖期においては鳴声の頻度が高まる傾向にある。
本種の鳴声は他の叢樹鶯類と明確に異なる特徴を有しており、それが本種を独立種と見なす分類学的根拠の一つとなっている。

special thanks: staff Li Yue, Mr.Wan,  Mr.Nakamura

=スタッフより=

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